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オレシャカ

あたらしいブログをはじめたよ

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21世紀真説和製ファンタジー「スコーン・バーベキュー味の冒険」

推奨BGM

 臭いけどうまい、いや、うまいけど臭い……?。ばかな。そんなことがあるわけ……う、うわー!!
 ……以上の黒いウワサと大魔王の降臨によって、女王・スコーン・チーズ味さまは変な犬みたいな、マラソン走った後みたいな顔したドラゴンの背中に乗り、夢の世界に旅立ちになられた。し、し、少年たちの夢が危ない。
 大魔王を攻略できる可能性を持っているのは、ズバリ言って信じる心を持った純真な少年たち、つまり、臭みの少ない新しい味しかいない。物語のページをめくり、心のそろばんをはじき出し、秘密のトビラをあっちゃこっちゃして、するのは、誰だ!
……よく来たな。粉まみれの君、そう、君の名前は、スコーン・バーベキュー味。
 今、君の勇気が試されるとき。そして、なぜスコーンはよくドラッグストアに売っているのか。数々の謎に立ち向かうときなのだ。よろしく。そうだろ? 親御さんにはおれから電話しといたから。今、君の力が必要なのだ! その冒険の先には虹がかかり、そしてテーマソングが流れるし、いじめっこにも立ち向かって続編でハイタッチだ!

 さぁーて、実験だ


 先日、宇宙の研究でノーベル賞を受賞した石井教授が、中学校で特別講演を開くことになった。
 壇上に登場した今日の石井教授は元気がなく、中坊相手に喋ることにあまり乗り気でないようだった。首のあたりが伸びきった、『やっつけ仕事』と書かれた長袖Tシャツを着ている。
 それでも、ノーベル賞受賞者を目の当たりにしたクソガキは、教授をみた途端、大喝采で歓迎した。石井~!、石井~! などと叫んでいる。
「ミーハーは黙っとけ!」
 マイクのスイッチをONにしたと同時に石井教授は叫びながら目の前の台を蹴り付け、でかい穴を開けた。
「なんじゃこら石井っ! けんかかっ!?」
「やったるぞノーベルこら! 宇宙のことくわしかったら、なにやってもいいんか」
 一転、けんか腰になった中坊たちのようすを見て、思わず笑いを漏らす石井教授。
「はいはいはいはい、いきがってる、いきがってる。僕ちゃん、腕まくりしちゃおうかな」
 石井教授はそう言って腕まくりする。
「おいおまえら、よく聞けや。ノーベル賞とったらな、やりたい放題だぜ……。おまえらには絶対とれねえけどな……」
 石井教授は、鞄のなかから10個入りの生卵のパックを取り出した。
「はい、第一宇宙速度!」
 そう言って、中坊に生卵を投げつける教授。さらに次々と生卵を取り出す。
「はい、金融ビックバン!」
 今度は、なんと教頭先生に生卵をぶつける教授。やりたい放題である。
 激昂した最前列の男子が、教授の立つステージの上に飛び乗ってきた。
「石井、おれと勝負せいや!」
「おうおう。やっちゃうよ。1対1と言わず、全校生徒で歯向かって来いや!」
 これを合図に、100人以上の男子たちがステージに突進していき、一瞬にして教授はもみくちゃにされた。がむしゃらに暴れる教授。
「うわー! おれは世界一じゃ~!」
 しかし、さすがに100人の腕力には敵わず、髪の毛をひっぱりまわされる教授。
「おら、まいったか。ノーベルさんよ。まいったかよ!」
「おれが悪かった!」と教授。
 教師達が総出で100人を落ち着かせ、30分ほどしてなんとか場は静まった。
 

「まずは、君たち腹ペコ中学生100人にお礼を言いたい。君たちのおかげで、私こと石井教授の新しい理論が、ここに実証された。その理論とは、その名も、『腹ペコ中学生100人が一斉に押せば、ノーベル賞受賞者すら参ったと言わせることができる』だ。いいかみんな、この理論を忘れず、この先も厳しい社会を泳ぎきってほしい。以上」

集まってはみたものの

 今から、犬2000匹による山狩りが行われる。2000もの犬がこうして集まってみると、もうごっちゃごちゃである。こいつらはそんなに訓練されている方ではないので、あっち行ったりこっち行ったりしている。
「そもそも、おまえらには、あまり期待していない」
 そんな犬たちに向かって、大佐は話しかけた。
「おまえらも、急遽集まって、何がなんだか、何にも聞いてないよ、といった気持ちだと思うし、今から私ががんばって君たちに説明したところで、君たちは『ワ、ワン!』とかなんとか返事はするかもしれないが、今回の我々の作戦を理解するのは難しいだろう。今、こうして大集合しているだけでも、よくがんばってる方だと思う。だって犬だから」
 わかったような顔をして「ワ、ワン!」とかなんとか言う、犬。または大佐のほうをじっと見る犬。耳の裏をボリボリする犬。
「訓練された犬は、匂いだけで探し物をみつけちゃうものだが、その点、君たちには期待していない。だって訓練されてないから」
 犬は相変わらず大佐の話を聞いているのかどうなのか。犬たちにとって大佐の話はどうでもいいことだった。
「しかし、それでも私は、君たちを、”一晩中大忙しだワン”、といった状態にもっていかなければならない。目的を達成できるとは到底考えていないのにだ。…そこで考えてみたんだが」
 そう言って大佐は、足元に落ちていたゴボウみたいなヒョロッヒョロの木を拾い。それを2,3度振り回してから近くにいた犬をひっぱたいた。
「このやろ!」

おれが考えたドラマ

おれが考えたドラマ『人として何か間違っているおれたち』

このドラマのねらい:最近の若者の共感を得たいと思う
目標視聴率:36.8%(101回目のプロポーズ最終回 + 0.1という計算によってはじき出した)
主演:いっこく堂

最終話 マグカップでみそ汁を飲むおれたち

目を覚ますいっこく堂。
「さぁ~て、みそ汁でも飲むか」(腹話術)
棚をガサガサと探すいっこく堂。
「だめだ、みそ汁がない」(腹話術)

スーパーへ入店するいっこく堂。インスタントみそ汁をカゴに入れ、レジへと向かう。
「398円のお買い上げになります」
と、連ドラの女王山口智子。
連ドラの女王山口智子と目を合わせず、スーパーを後にするいっこく堂。

マグカップのなかにみそを入れているいっこく堂。
1ミリのみそも無駄にしたくないいっこく堂は、力を込める。
「3人そろって」(腹話術)
「いっこく」(腹話術)
「堂!」
のかけ声とともに、気合いを入れるいっこく堂。


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